【身体のためのほっと一息シリーズ⑮】

「呼吸困難について」

 

事務仕事の緊張が長引き、背中のコリが異常に強くなって場合によっては呼吸困難の症状になる方もいらっしゃいます。

 

呼吸困難というのは、睡眠の障害を起こすような状況でもあるので、慢性寝不足のような方にも当てはまり、多くの方が該当しますので良くご覧になってください。

 

呼吸困難の症状は、多くは横隔膜の緊張が慢性的に続いていることから起きます。

横隔膜は、心肺という二つの重要な内臓を守っている働きをしていて、心肺に悪いものが寄せ付けないように戦っているので熱がこもりやすいのです。

 

呼吸困難の症状がある場合、身体が弱っているのか、強くて体力が余っているのかが判断のポイントになります。

 

体力が余っている場合は、症状が激しいのが特徴です。

呼吸音が荒く力強く、咳や痰を切る音にしてもやはり大きな音をします。

 

食欲は旺盛で、身体も基本的に元気で動いても呼吸困難の症状は悪化はしません、むしろ同じ姿勢で居る時に悪化します。

 

この場合は、横隔膜周囲にドロドロしたものの停滞が起こっていて、その停滞のせいで胸の辺りの筋緊張や肩や背中の周囲のコリ感として、はっきりと表れてきます。

 

この停滞の反応としては、背中の背骨と背骨の間(棘突起間といいます)に痛みが出てきます。

 

この痛みは熱の反応なので、それを散らすように、マッサージをするだけでもかなり呼吸困難はましになります。

 

一方、身体が弱っている場合は、呼吸音が弱々しく、咳や痰を切る音も弱いです。

 

食欲はあまりなく、いつも力なく歩く様子で動くと呼吸困難の症状が悪化することがあります。

 

こういう場合は、胃腸の気を助けることが大事です。漢方薬では、補中益気湯がいいでしょう。

 

これらの症状は、こうはっきりと分かれているわけではなく、部分的に弱い所の症状が出てきます。

 

例えば身体は強そうで元氣良く走ったりするのに、咳や痰を出す時の音は力弱い場合などは、肺や気管支などの呼吸器系だけが弱っていると言えます。

 

こういう場合は、肺の弱りだけを補うようにしないといけません。

 

病院などでは、漢方薬で補中益気湯などの胃腸を助けて身体全体の気をあげて肺の気を助けるといった治療をしてしまいがちですが、肺や気管支に滞りが生じているのが一時的に弱っているように見えているだけなので、こういう薬を飲むと、かえって悪化します。

 

また、こういう症状の場合は、呼吸困難の症状があって、棘突起間の痛みがないことが多いです。

 

こういう場合は、熱の程度ではなくこもり具合がきつい状態なので、次の体操を行い横隔膜をストレッチします。

 

座った状態でも、立った状態でも構いませんが、横になった方が楽だと思います。

頭の上で手を組んで、手の甲を下にして、肋骨を伸ばすように背伸びをします。

肋骨の間を一本づつ引き離すくらいのつもりでじっくりと伸ばすと効果的です。

 

この際、背伸びの終点は頭の上、宇宙の果てを意識してください。遠くを意識すればするほど身体の力は抜けていきますので、壁とかあっても突き抜けて遠くまで伸ばしてください。

 

また、腹式呼吸をお勧めします。お腹に手を当てて寝た姿勢でも座った姿勢でもいいです。

 

お腹で呼吸をしましょう。きちんとした呼吸法は、氣楽ウォークで指導しています。横隔膜のストレッチにつながりますので、じっくりとやっていきましょう。