交通事故の保険取扱について
交通事故障害は、これまでの臨床の結果、交通事故の強い衝撃によって全体の気血・経脈・肝腎の臓腑のバランスが崩れる場合がほとんどといえます。
当院は、全身の気血・臓腑経絡のバランス調整を得意としています。事故の状況やケガの症状、その後の経過などを詳しく確認させていただいた上で、お一人お一人の症状に合わせた治療を行います。
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ムチウチ症の詳しい症状や症例は こちらから参照いただけます。 |
Q1. | まず事故が起きたら(事故を起こしたら)どうすればよいのでしょうか? |
A. |
ケガをしている人の応急救護を最優先に行いましょう。 これは道路交通法にも定められています。 直ちに救急車を呼び、できる限りの応急処置を行いましょう。 ケガが軽い場合であっても、ムチウチなどの症状は後から出てくる場合もめずらしくないので、必ず病院に行き検査や処置を受けましょう。加害者の運転免許証を見せてもらって、住所・氏名を確認しましょう。車のナンバーも必ず控えておいてください。続いて必要なのは交通事故現場の確認。ついつい忘れがちになります。見取り図を作成したり、写真(交通事故車・現場)を撮っておくことが大切です。これは事故当時記憶が薄れたり、現場の様子が一変してしまうこともあるので、事故後なるべく早めに行動しましょう。 |
Q2. | 警察にはいつ届け出るのですか? |
A. |
まず事故が起こったら直ちに110番して、事故があったことを届け出てください。 警察へ事故の届け出がないと、正確な事故の判定ができず保険を取り扱うことができません。 その場において、個人同士の示談や和解は後々トラブルに発展しますので、どんな小さな事故であっても警察に届けられることをおすすめします。 |
Q3. | 体に不調を感じる、または痛いところが事故の後から出てきたのですが? |
A. |
すぐに病院へ受診してください。 骨折や打撲など明らかに目に見えるものはすぐに病院に行かれることでしょうが、交通事故後からの痛みや不調は放っておくと大変なことになりかねません。 早急に医師へ受診し、交通事故にあったことを伝えてください。 |
Q4. | 診断書とはなんでしょうか? |
A. |
医師が診断をして発行するもので、交通事故によるケガや不調だと証明する大事な書類です。 交通事故で病院にかかると、医師から「じゃあ診断書を作りますね」と言われます。診断書は事故による体への損傷だという証明で、これを警察に届けて初めて人身事故の扱いになり、保険による治療が可能になります。 |
Q5. | 人身事故ってなんですか? |
A. |
交通事故で人を傷つけたときをいいます。 事故には大きく物損事故と人身事故があります。 物損事故は事故によって何か物が破損したことをいいます。例えば、車やガードレールが壊れてしまった場合などです。 人身事故は交通事故により何らかのケガや苦痛など、人に危害があった場合の事故ですが、診断書がないと成立しません。 警察に事故の届け出をしており、なおかつ診断書の提出があってからようやく人身事故という扱いになり、そこで初めて鍼灸院や病院などで自己負担なく治療を受けられることになります。 |
Q6. | 保険会社にはいつ連絡したらよいのでしょうか? |
A. |
事故が起きてしまったらまずは救護や警察への連絡などを最優先し、それらが一通り終わったら可能な限り早急に連絡しましょう。 あらかじめ事故センターなどの電話番号を把握してるとよいでしょう。 もしわからなければ、自分が担当している任意保険の保険証券などに書いてある番号に電話連絡してください。早急に連絡を取ることで、担当者が事故後の対応の仕方を教えてくれますので焦らずに行動できます。 車が故障してレッカーが必要な時などにも手続きを取ってくれる特約などもあります。 |
Q7. | 任意保険ってなんですか? |
A. |
任意保険とは強制加入が義務付けられている自賠責保険を補うものです。公道を走行する車に必ず乗せてなければならないものは3つ。免許証と車検証、そして自賠責保険証(自動車賠償責任保険)です。 自賠責保険はどんな車にも加入が義務付けられているもので、人身事故により危害を受けた被害者を補償するための保険です。 しかし、自賠責保険だけでは被害者に対しての補償が十分でなかったり、自分がケガをしたときの補償もなく、また物を破損させた場合の補償もないなど、結局のところ被害者を補償する最低限の保険です。 そこで、これらの足りない補償を補う任意保険が必要になります。 任意保険は自らが選んで自由に加入するもので、様々な補償があります。対人、対物、人身傷害、車両、搭乗者、無保険車など保険の種類(保険会社の商品)によって様々なものがあります。 |
Q8. | 保険を使って鍼灸治療を受けたいのですが? |
A. |
事故の届け出、警察へ診断書の提出が済んでいれば可能です。 当院では、交通事故による各種のケガの治療を行っています。鍼灸治療は事故によるケガや痛み、事故後特有の自律神経失調を含めた不定愁訴(ふていしゅうそ:病院で検査をしてもどこが悪いのかはっきりしない状態)に大変効果があります。交通事故による損傷は交通事故の強い衝撃によって全体の気血・経脈・肝腎の臓腑のバランスが崩れている特殊なもので、普通の損傷と違ってなかなか症状が良くなりません。場合によっては1年や2年も症状に苦しめられることもあります。 病院に通ってはいるがなかなか良くならない、この先の体に不安を覚えるという方にも効果的です。 また、鍼灸治療を始めたとしても、病院での診察や治療も並行して行えますのでご安心ください。 鍼灸院にお越しの際は、相手の任意保険の担当者の名前と電話番号をあらかじめ控えておいてください。 当院では、患者さんに安心して治療を受けていただけるように全力で治療にあたり、早期回復を目指します。 また、交通事故に対して確かな知識と実績があるため、面倒な治療費にかかる交渉などがスムーズに進み、精神的不安も解消できます。 |
Q9. | 保険会社が鍼灸治療はダメだと言ってきたのですが、本当に治療できませんか? |
A. |
全くのウソなので、遠慮なく鍼灸院へかかりましょう。 担当者によっては頭ごなしに「鍼灸治療は受けられません」と言ってくる人がいますが、交通事故の場合には自由診療といって被害者が治療方法を自由に選択できることになっているため、不勉強な担当者の言うことに従う必要はありません。 もちろん、自由といっても国が認めた保険医療機関(鍼灸やマッサージ、柔道整復、病院など)でなくてはいけないので、整体やカイロプラクティックなどにはかかれません。 |
Q10. | 健康保険を使うよう指示されました。なぜ自分の健康保険を使わなければならないのですか? |
A. |
最近の保険会社がよく言うセリフなのですが、基本的にはご自身の健康保険を使う必要はありません。 保険会社は支払い補償額を削減するために、被害者さん自身の健康保険で治療をしてもらい、治療費の一部負担金を被害者さん自身に負担させ、あとから被害者さんに負担させた金額を支払うという形を取っています。 こうすることで保険会社は一部負担金しか支払わなくてもよく、また被害者さん自身に治療費を負担させることで、積極的な治療を行えないようにすることにもなるので、結果として保険会社の支払金額が少なく済む、ということになります。 わかりにくいので例にすると、Aさんには一回の実質の治療費が1万円かかるとします。7割は健康保険で支払われるため、受付で会計をしたところ3千円を支払わなければなりません。保険会社は「症状が良くなるまで治療を続けてください。治療費は治ってからお支払いします」と言いますが、毎回3千円の自己負担は大きいために症状が良くなる前に治療を断念してしまいます。 保険会社にしてみれば、本来一回の治療費の全額=1万円を負担すべきところを、被害者さんの健康保険を運用することで3千円しか支払わなくてもよくなります。さらに、被害者さん自身が治療費の一部=3千円を負担することで、治療の回数を減らすことになるのです。 被害者のためにあるべき損害保険が、一部の保険会社の利益のために被害者が犠牲になっているというのが現実なのです。 |